ロックンロールで覚える高校受験英語

中学英語・高校受験英語をロックンロールで何とかマスターするブログ

I was made to love her(受動態 + to不定詞副詞用法)

Stevie Wonderの1967年の大ヒット曲"I Was Made to Love Her"。Stevie Wonderは言うまでもなく史上最大のソウル/ポップ界の天才の一人でありもちろん現在も現役で日本のCMにも出ているくらいの人気者である。ヒット曲は数知れずライトなポップから前衛的なとんでもないものまで何でもかんでも作っちゃうものすごい人なのである。

I Was Made To Love Her

I Was Made To Love Her

 

さてこの"I was made to love her"であるが受動態である。意味は二つ考えられる。「僕は彼女を愛するために作られた」と「僕は彼女を愛することを強制された(使役動詞make)」であるが後者は何かラブソングとしてはおかしいので前者だということにしておこう。
元々は"◯◯ made me."という文が受動態になったので"I was made"になったのである。普通元の文の主語は受動態の後ろに"I was made by ◯◯"という風に付けるがまあ"by ◯◯"と言うくらいなら最初から◯◯を主語にしろよということになるのであまり"by ◯◯"が付いた受動態はお目にかかれないものでもある。余談はさておき受動態というのはこういうものである。
その後ろの"to love her"は「彼女を愛すために」というto不定詞の典型的なやつで副詞的用法と言われているがまあ固いことはいいので文章にto不定詞がくっついていたら楽に理解できるようにしておこう。
"◯◯ made me to love her."だと◯◯が「彼女を愛すために僕を作った」になるので注意じゃ。会得!

余談】受動態は英語では嫌われているようで(動作の主体がはっきりしないためか?)ロックンロールでもほとんど出てこない。珍しい例としては
I just wasn't made for these times - The Beach Boys(「僕はこの時代には合ってないな」〜みたいな意味であらうか)
があるくらいではないかのう。


I Was Made To Love Her (Live) by Stevie Wonder

 


The Beach Boys - I Just Wasn't Made For These Times